妙義山麓美術館
オンライン展覧会
増田優子作品集
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突然の別れ

家族を代表して 紀之定 貴子(長女)
人の命とは、わからないものです。
「また明日ね、会えるのを楽しみにしている
わね」と、電話を切ったのが最期でした。
私達をおいて、天(そら)に、旅立ってしまいました。
自分のことより、周囲の人の幸せを心から
願う人でした。
常に進歩を求め、前進する人でした。
言葉で表現するのが下手で、あふれる程ある
「ありがとう」や、うれしい気持ちを伝えき
れない。そんな自分を反省しつつ、たくさん
の方に感謝していました。
人とは、和顔愛語で接し、絵とは、常に真摯
に向き合う。色を大事にし、線を大切にした。
そんな増田(ますだ)優子(ゆたこ)と言う人が
いたことを、ここに残したいと思います。
母が生前、ご縁を賜りました、すべての方に
感謝し、心よりお礼申し上げます。
ありがとうございました。

増田優子遺作展(会場写真)

家族が叶えた作品集
妙義山麓美術館
館長 稲川庫太郎
人生には衝撃の余り、心に焼きつき、一生忘れられないことがあります。北原白秋門下の三羽烏と言われた安中出身の詩人・大手拓次の詩に「もう、何もかも、夢のように消えてゆく。残るのは涙ばかり、涙ばかりが残っている」という悲しい一節がありますが、増田優子さんの突然の悲報には天の無常を感じます。増田さんとは深谷徹先生門下(日展評議員・創元会常任理事)にて四十数年の交流があり、その温厚な人柄は多くの方々に慕われておりました。
当妙義山麓美術館にて開催いたしました個展、女流画家と女流書家の「80代・絵&書のコラボ展」にて、増田作品が新聞に紹介された折の笑顔や、更に私が描いた「増田さんの肖像画」を見て喜んでいたことを走馬灯のように想い出します。余りにも早い別れに惜別の言葉もありません。
この度、ご家族が増田さんの遺志を尊重して画集を刊行された事は大変有意義なことです。記憶は月日と共に忘却の彼方へ消えてゆきますが、増田芸術の足跡を後世に継承する手段としても大切です。この作品集を通して増田芸術の魂が、大勢の方々の心を永遠に照らし続けることを念じております。

バンベルク

シャルトル ウール川のほとり



ニュールンブルクの街かど

VITTO RIOSA

コーク

リューネブルク


小ベニス




雑賀崎

有馬中の坊






