2024年7月4日(木)~7月8日(月)
<お詫び>
当時、「画集+カセットテープ」形式の図録でした。
このHP上で奏者の透明感ある音色配信が可能かどうか検討いたしました結果、
演奏配信を割愛しております。ご容赦いただけますと幸いです。

詩/松本玲子 絵/稲川庫太郎
絵と語りと音楽でくりひろげる
稲川庫太郎の世界
格子の風景シリーズ コンサート写真記録
(1991年7月 高崎市文化会館)
左) 演奏/松本玲子
右) 語り/山田栄子

松本玲子プロフィール
1958(昭和33)年9月23日、大阪府堺市生まれ。3歳よりピアノを始めたが、作曲などの活動を行っているうちに楽器の持つ大きな可能性に惹かれ、エレクトーン奏者を目指す。大学在学中の79年、エレクトーンフェスティバル全国大会で3位入賞。81年には日本代表としてインターナショナルエレクトーンフェスティバルに出場し、優秀賞を受賞した。
ヤマハ音楽振興会の専属プレーヤーとして全国各地で演奏、指導活動を続け、音楽専門誌「月間エレクトーン」に連載、「ピアノフォルテ」「キーボードランド」などにも執筆。93年にはエレクトーン界初の一般書「もっと素敵にエレクトーン」(草思社)を、98年には「もっとウキウキ ピアノ・エレクトーン上達法」(同)を出版した。また、NHKテレビ「理科教室小学3年生」「おかあさんといっしょ」の音楽も担当した
博物館学芸員の資格を生かし、資料に基づいた古代のメロディーをモチーフにしたソロ・アルバム「MUSIC MUSEAM」(ビクターエンタテインメント)を95年にリリース。京都国立近代美術館など全国18館の博物館や美術館で、展覧会の内容とリンクしたオリジナルプログラムでのミュージアム・コンサートを行い、この活動を「ミュージアムジーク」と命名、新分野として商標登録(第4815325号)を取得した。その後、演奏を研究へと進め、「博物館をめぐるサウンドスケープ」として学会・研究誌への発表を行った。
式典演奏では日本赤十字社の「フローレンス・ナイチンゲール記章授与式」(皇后陛下・各宮妃殿下御臨席)を25年間、ソロ演奏で担当した。
83年、結婚に伴って前橋市在住となり、群馬県内各地でリサイタルなどを開催。海外でも10カ国でコンサートツアーを行い、パリ・日本文化会館での国際交流基金助成公演(99年)に続いて、2003年の同基金助成上海公演では団長を務めた。
創造学園大学准教授、明和学園短期大学(現共愛学園前橋国際大学短期大学部)教授を歴任。11年から17年まで独立行政法人・日本芸術文化振興基金専門委員。
同志社大学学士(美学)、慶應義塾大学修士(美学・美術史)、青山学院大学博士(総合文化政策学)。
22(令和4)年7月4日死去。享年63歳。
<参照1>
ナイチンゲール記章授与式で松本玲子氏がエレクトーン演奏
旧制堺中学校および府立三国丘高校同窓会公式サイト
https://sankyuu.sakura.ne.jp/topics/2010topics/kou29matsumoto.html
1991年7月 高崎市文化会館
絵と語りと音楽でくりひろげる
ー稲川庫太郎の世界ー
作詩・演奏 松本玲子
詩の語り 山田栄子
絵・稲川庫太郎
松本玲子さんの演奏に合わせ、山田栄子さんが語りを担当する。
エレクトーンの演奏と詩の朗読を聴きながら、スクリーンに映し出された格子絵を次々と観る形式のコンサートでした。

「MUSIC MUSEAM」
(ビクターエンタテインメント)
95年にリリース

お母さんとの思い出(長男・貴裕)
私が生まれた頃の母は音楽活動に忙しく、いつも車や新幹線や飛行機に乗って飛び回っていた印象でした。
小学生の時は、コンサートや学校の行事などで母を見かけると、毎日顔を合わせていないこともあって少し緊張したのを覚えています。
私が大学生になってからは、母と2人で旅行をする機会もあり、ゆっくりといろいろな話ができました。いつでも明るく、何事も楽しそうに話す母を見ていると、なぜ母にたくさんの生徒さんがいたのか分かるような気がしました。
社会人になり、仕事や世の中に揉まれると、自分の努力と技術だけで一人で仕事をこなしてきた母の強さを尊敬するようになりました。
母が亡くなり、遺品の中にたくさんの方からの手紙や年賀状に添えられた言葉を見て、母の人柄に憧れています。
楽しかった思い出はたくさんあります。ただ、私が母を想う時に脳裏に浮かぶのは、「優しくてよく笑う、見返りを求めないおせっかいな、飾らない努力家」の母の姿です。


お母さんとの思い出(次男・光裕)
三回忌を迎える今でも、母の笑顔を鮮明に覚えています。特に思い出すのは、日常での母の優しさと思いやりです。
私が大学生になり、実家に帰る時はいつも前橋駅に迎えに来てくれて、笑顔で出迎えてくれました。嫌なことや疲れることがあっても、元気な母に会えるだけで気持ちが和らぎました。
また、夕食の際に好物を作ってくれたり、仕事で忙しい中でも赤城神社に一緒にお参りに行ってくれました。
夜には疲れていても部屋で悩みを聞いてくれ、一番の相談相手でした。遅くまで話に付き合ってくれても翌朝は早く起き、朝食の準備など家事を完璧にこなす母を尊敬しています。勉強熱心で努力し続ける母はこれからも僕の目標であり、憧れです。
母と過ごした時間は本当に心地よく、幸せでした。
ずっとありがとう。これからも見守っていてください。


<参照2>
古代音楽の演奏にかける松本玲子さん(高29回)
旧制堺中学校および府立三国丘高校同窓会公式サイト
https://sankyuu.sakura.ne.jp/topics/2003topics/kou29matsumoto.html
<参照3>
平成23(2011)年度 総会報告 第二部
松本玲子さん(高29回)エレクトーン演奏 紹介記事
旧制堺中学校および府立三国丘高校同窓会公式サイト
https://sankyuu.sakura.ne.jp/soukai/soukai2011.html
<参照4>
富岡製糸場を愛する会 活動報告
平成19年7月28日富岡製糸場内 「第22回ザ・シルクデー」
松本玲子エレクトーンコンサート担当 掲載記事
http://www.silkey.e-arc.jp/active.htm